印刷豆知識:か行


<か>

かいぞうど / 解像度
デジタル画像のサンプリングの細かさを表す用語。日本では通常レゾとよばれており、単位はドット/インチ(dpi)を使用する。
かいはん / 改版
商業印刷において、カラー写真や色網の変更などによって、最初から分解版を作り直すこと。
かくはん / 角版
写真原稿を四角形に仕上げた状態。
かこうし / 加工紙
原紙に塗工、含侵、貼合せ、堅付け、成形などの加工をおこない、それぞれ特殊の用途に適応させた紙の総称。一般的には抄紙した紙の表面に各種塗工剤を塗工したり、他の材料と貼合せをしたものを加工紙という場合が多い。

<き>

きゃぷしょん / キャプション
表・図・写真などに付ける短い表題や解説文。一般には本分より小さいポイント使用する。
きゅう / 級
写植文字の大きさを表す単位。1級=0.25mmでQとも表記する。現在はポイントが主流。
ぎょうかん / 行間
行と行の間のあき量。縦組みでは行の左端と次行の右端。横組みでは行の下端と次行の上端。

<く>

ぐらびあいんさつ/ グラビア印刷
おもに写真製版法によりつくられた凹版をもちいた印刷。製版方法は大別して、コンベンショナルグラビア、網グラビア、電子彫刻グラビアの三つがある。
ぐらふぃっくでざいん / グラフィックデザイン
各種の印刷技術によって複製される芸術的表現の視覚的デザイン全般をいう。印刷デザインとも称する。
くろすめでぃあ / クロスメディア
クロスメディアは「ひとつのコンテンツ・データを多用途として、複数メディアへ出力する手法をさす」ことから、ワンソースマルチユースの「ひとつのデータを再利用することによって制作効率を高める手法」と混乱されやすい。ワンソースマルチユースは制作効率の向上が目的なのに対して、クロスメディアは利用者がメディアを横断するための利便性向上が目的である。

<け>

けいいんさつ / 軽印刷
比較的簡単な方法で印刷をおこなうための製版・印刷システム謄写版方式が主力であったが、最近のデジタル化によりワードプロセッサで打ち出した原稿から手軽に印刷までおこなうことが可能になった。製本機をつなぎ込むことによって小冊子がインラインで作成可能になった。
げらずり / ゲラ刷り
元来は組版された活字をゲラに入れたまま校正刷りすることをさしたが、現在では文字校正用の印刷物をいう。

<こ>

こうせい / 校正
原稿やレイアウトの指定との比較をおこない、校正刷り上で誤りや不体裁の訂正を指示する作業。校正刷りに誤りがあれば訂正文字あるいは校正記号を赤字で記入する。1回目の校正を初校、2回目を再校、以下、三校、四校とよぶ。校正が終わったものを校了という。
こーとし / コート紙
アート紙に比べ塗工量のすくない塗工印刷用紙で日本の特殊品名。雑誌・カタログ・カレンダーなど幅広く使用される。